起業を決意し、いざ起業に向けて動き出します。
株式会社か合同会社かを選択し、出資額を確定し、定款を作成し、法務局に書類を提出して登記申請をする。
ここまではクラウド型の便利なサービスが普及しているので比較的簡単にできます。
会社設立freeeを私も利用しましたが、本当に簡単に手続きができます。
定款認証に司法書士を挟むくらいで、ほぼ自力で登記申請は可能です。
つまり会社の設立は誰でも簡単にできちゃいます。
法人口座の開設が起業家を悩ます第一歩のステージ
法人銀行口座の開設。
この問題が出てきます。
個人だと超簡単。
銀行に行って、免許証があればすぐに口座は開設できます。
でも法人は違います。
ペーパーカンパニーやマネーロンダリング、反社会的勢力の可否等今まで会社をつくって悪いことをしてきた
人たちがたくさんいたんでしょう。
すごく審査が厳しくなっています。
私の経験談を教えます。笑
法人口座をつくりに銀行へ
会社登記申請が通り、商業登記簿謄本、印鑑証明、印鑑カードを発行し、法人印鑑と個人の免許証を万全の状況で
用意して、近くの銀行にいきました。
その日は会社の近くに銀行がメガバンク、地銀、信用金庫と3つあったので全部口座つくろうと思い全件まわる予定でした。
この段階では1000%預金口座がつくれると思っていました。
地方銀行へ法人口座をつくりにいく
まずは地方銀行へ訪問。
窓口に行ってこう言います。
私「法人の銀行口座を作りたいのですが。」
銀行「はあ」
私「え?すみません手続きしていただきたいので何か記入したらいいですか?資料は持ってきています。」
銀行「少々お待ち下さい。」
しばらくして40代後半の男性職員が出てきました。
銀行「あの、最近口座つくるのうるさくなってまして」
私「そうなんですね。それはわかりますが、全うにビジネスをするつもりで会社を作ったので口座をつくってほしいんです」
そして商業登記簿謄本を見ながらこう言われます。
銀行「ネットですか。実態ない会社が多いんですよね。製造業してるとかだとわかるんですが、私はネットは無知なんで無理です。」
私「え!? 事業内容を聞いていただけないんでしょうか?事業内容の説明もします。」
銀行「だからインターネットなんて胡散臭いので審査も回しません。他あたってください。はい、忙しいので。では。」
これが私の起業後はじめて銀行に行った際の対応でした。
事業内容も聞いてもらえず、インターネットというだけで却下。
ここの銀行は地方銀行なんですが、有名です。
まさかこんな対応をと思いましたが、現実なので仕方がありません。
インターネットを媒体としてするビジネスが全て否定されるとは思いませんでしたが仕方がありません。
ただ、事務所も会社として賃貸契約を済ませておりましたし、バーチャルオフィスのようなものではありません。
普通の事務所です。
でもNGでした。
ちょっと余談ですが、ここの地方銀行の名前を忘れることは永遠にないです。
いつか会社が大きくなって、取引に営業にこられても全てお断りをする。
とかなり根にもっています。笑
本当はここで銀行名を公表したいくらいです。
そんな嫌な気持ちと絶望の状況で2つ目の銀行にいきます。
メガバンクへ法人口座をつくりにいく
次はメガバンクです。
さきほどの地方銀行の件があったため諦め半分に窓口へ行きます。
同じように窓口で法人の預金口座をつくりに来ました。と伝えます。
すると
銀行「ありがとうございます。少々お待ち下さい。」
私「え!?」
普通に対応していただけるような反応だけでかなり舞い上がりました。
そして、事業内容や会社の社名の由来、どんなことをしていくのか、将来の目標と夢等
私の会社設立に対して、たくさんのヒアリングをしていただきました。
そして書類を全て提出し、審査をしますと。
何かあったらまた電話で質問させていただきます。
時間でおよそ1時間。
メガバンクなんて相手にしてくれないと思っていた矢先、まさかの丁寧に熱心な対応でした。
結果口座開設をしていただきました。
一生付き合っていこうと男気を感じました。
信用金庫へ法人口座をつくりにいく
半分テンションが上がり、平常心を取り戻した私は、最後に信用金庫へいきます。
銀行窓口で同じように言います。
法人口座をつくりにきましたと。
すると商業登記簿謄本と免許証を提出し、現地確認後また連絡します。
との対応でした。
その後現地確認ということで、事務所に職員さんが来社いただき、少し事業について話をした後
比較的簡単に口座を開設頂きました。
法人預金の銀行口座開設でわかったこと
結構私は準備をしていきましたので用意しておいたほうがいいものを上げます。
①商業登記簿謄本
②法人印鑑証明
③代表者の運転免許証
④会社概要がわかるリーフレットもしくは資料(出来るだけ具体的な方がいいです)
⑤事務所の賃貸契約書原本(ちゃんと事務所借りているか、実態があるかの判断材料のようです)
資料はこれくらいです。
銀行は行ってみないとわかりません 笑
これは後々税理士の先生から聞きましたが、銀行の支店によってかなりの温度差があるようです。
担当者が自身の保身とリスクをとらない、やる気のない銀行員が対応すると私の1社目の銀行の対応のようになります。
銀行は減点主義の企業です。
安易につくった法人口座に何か問題があったらその担当者が責任と社内評価が減点されるのでしょう。
だから支店長にならない、なれない平社員のような中年の職員が担当者なら当然拒否するのでしょう。
かなり厳しく言いますが、これは最悪かつ大問題だと思います。
真面目に起業を志し、ビジネスをしようとする人間をつぶす行為です。
何回も言いますが、この最悪な対応をされた銀行には名前も聞きたくありませんし、今後永遠に取引することもないでしょう。笑
基本的にはまじめにビジネスを本気でしようとする新設法人の起業家の皆様は不安にならなくていいです。
担当者がやる気なさそーと思ったら引くのも手ですが、基本は口座はつくっていただけます。
ただ、1発目に私のような口座開設の断り方をされてもめげないでください。
運が悪かっただけです。
はじめは起業家はかなり孤独になりますので、心配になるかと思いますが大丈夫です。
次回は既存の銀行からどんどんシェアを奪っているネット銀行について口座の作り方とエピソードを体験を交えてお伝えしていきますね。
書いた後に思いましたが、恨み日記のようになってたらすみません。笑
銀行口座つくれない方、なにかお力になれることがあるかもしれません。
相談と話するだけで結構楽になるもんです。
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